南アフリカ発オンライン上で不動産仲介サービスを提供するLeadhome
アフリカでの家の探す方法はなかなか難しいことが多いということは前回書いた不動産に関わるサービスを提供するアフリカのスタートアップ4選の冒頭でも紹介したが、とにかく、信頼できる不動産を見つけるだけでも一苦労なのである。
そのため、家を探す前の段階で家探しを断念してしまうといったことも珍しくない。家を探すだけでもかなりの労力を使うので、少ない選択肢の中から「もういいや。」となってしまいしぶしぶ妥協して選んでしまう人も多いのではないだろうか。
今回紹介するのは、オンライン不動産仲介サービスを提供するLeadhomeを紹介する。
南アフリカ発のオンライン不動産仲介サービス
南アフリカ発のスタートアップであるLeadhomeは、テクノロジーを使って、オンライン上とリアルの両方で仲介することで不動産の売り買いの工程をシンプルにしている。
早速ではあるが具体的にサービス内容を見ていこう。
まずは家を売りたい場合、オンライン上で家の見積もり予約をすれば、そのエリアに精通した不動産担当者が家まで来てくれる。その後、その担当者によって、売りたい家の見積もりがなされ、家の評価を行ってくれる。
その後実際にその値段で売ることに合意すれば、プロのカメラマンが家の撮影を行ってくれ、その写真でオンラインプラットフォーム上に掲載される。写真撮影まで行ってくれ、プラットフォームにも掲載してくれるのだ。
掲載後は、どのくらいの人がその物件に興味を持っているのか、どれくらい閲覧されているのかを確認することができ、自分の掲載しているリスティングの反応を数値データで確認することができる。
それら掲載物件に購入者が見つかった際には、その購入者との契約締結までのサポートもLeadhomeがしてくれる。
家の評価から、販売、契約手続きまでフルにサポートしてくれるのがleadhomeなのである。
次は家を買いたい場合である。
買い手の場合は、プラットフォーム上に掲載されているリスティング一覧から、まずは自分の希望する地域、値段、タイプ等をいれて検索する。
その後、気になる物件があれば、オンライン上で内覧の予約をすることができる。
この自分が気になる物件の内覧をオンライン上で予約できるのはとても便利な機能であるように思う。日本では、不動産仲介の担当者と時間を調整して、日程を組んだりと面倒くさいことが多かったりするからだ。
また内覧の際には、気になることはその際にすべて聞き、物件に関して気になることはこの段階ですべてクリアにするのがポイントである。
内覧し、気に入った物件があれば、実際に契約手続きに入る。売る側同様に買う側にとっても契約の段階で担当者によって、契約の際の交渉サポート等を行ってもらうことができる。
つまり、Leadhomeではオンラインとリアルを効果的に活用することによって、オンラインで効率化できるところは効率化し、リアルでは実際の物件での説明、契約交渉など、顧客の安心を確保したうえで十分に話し合ったうえで、契約をスムーズに進めることを可能にしている。
さらにサイト上では、チャットヘルプ機能も搭載している。何か家を探している際に、困ったことがあれば、そこですぐに自分の疑問を解消することができる。
Leadhomeでは、販売取引が完了すれば、一律で29995ランド(日本円にして約25万円)の手数料を徴収している。
最後に
アフリカのスタートアップの特徴として、「何かの課題を解決する」というキーワードがあげられる。
まさに今回のLeadhomeもそうだが、「信頼できる不動産を見つけることが難しいという課題」を解決するためにテクノロジーを利用して、不動産売買のフローにおけるステップを簡略化し、必要な情報の効率的な収集、契約時における取引に多くの時間を割くことを可能にしている。
インターネットの登場によって、「信頼」を担保することができるようになってきており、今アフリカが変わりつつある。