ケニアでマイクロローン提供のBranchがシリーズBラウンドで7000万米ドルの資金調達
ケニアでマイクロローンサービスを提供するBranchは、北京に本社を置くFinTechの大手のCreditEase、IFC、Andreessen Horowitz、Trinity Ventures、Victory Parkらより、シリーズBで7000万米ドルの資金調達を実施した。
今回の資金調達で、CreditEase FinTech Investment FundのMDであるAnju Patwardhan氏が取締役顧問に就任する。Branchは今回の調達で、更なるサービス拡大(貯金機能とペイメント機能の追加)とインドでサービスを開始する費用にあてる。
2015年に設立されたBranchはケニアにおいて、銀行口座を必要とせず、スマホアプリよりマイクロローン(融資)サービスを提供している。現在Branchはケニアの中で頻繁に利用されるモバイルアプリサービスで、設立から急成長を続けている。
CreditEase FinTech Investment FundのAnju Patwardhan氏によると、「スマートフォン普及の拡大、代替データソースの入手、消費者の考え方の変化によって、新興市場での金融革命が起こっています。新興市場では、まだまだ金融サービスの需要が満たされていません。BranchのようなFinTechのスタートアップは、モバイル技術と現地での市場知識を活用して、これまでにない市場機会を生み、ファイナンシャルサービスで影響力を与えています。」
BranchのCEOであるMatt Flannery氏はBranchを創業する前に、世界中の人に融資を行う非営利組織Kivaの共同設立者でCEOを務めていた。
「私はマイクロファイナンス業界で長く、特にアフリカに拠点を置いて働いてきました。過去10年間で、私はアフリカにおける技術の急速な普及を目の当たりにしました。マイクロファイナンスの領域ではモバイル技術を採用するのが遅れており、顧客は資本への迅速なアクセスとより効率的な価格設定のメリットを享受できていませんでした。何年もマイクロファイナンス機関を外部から改革しようと試みましたが、結局私は自分で始めることに決めました。それが今のBranchです。」
現在Branchはデイリーで、2.5~500米ドルの融資額レンジで数万のローン申請がある。2018年にはローンの総額が2億5,000万米ドルを超えると予測している。
最近進出したナイジェリアでは、月ごとに50%の成長を見せており、ケニア含め、全体でも20%の成長をしている。
どこまでインド市場に食い込んでいけるのか楽しみだ。
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ケニアのBranchは先日発行したケニアFintechレポートでも紹介しているので是非。