アフリカ発のスーパーヒーローコミックを提供するComic Republicが2組の投資家から資金調達

11月 26, 2017資金調達ナイジェリア,メディア

オンライン上で無料でアフリカのスーパーヒーローコミックを読むことができるサービスを展開するComic Republicは、エンジェル投資家である、Tseyi Hammond氏とナイジェリアの文房具メーカーより金額非公開で資金調達を実施したと発表した。

今回の調達では、ナイジェリア以外のアフリカ諸国へのコミックの他国展開に加え、更なるコミックコンテンツの作成に取り組むための調達となった。

Comic RepublicのCEOであるJide Martinは氏は、大学生の頃に、「スーパーマンや、バットマンがアフリカにいればどうなるんだろう?」「なぜ、アフリカにはスーパーヒーローがいないだろう。」と思ったという。それらの思いがきっかけで同社を設立し、アフリカ発スーパーヒーロアニメを制作し始めた。同社が作るスーパーヒーローアニメでは、皆アフリカ出身のスーパーヒーローで、戦いの場もアフリカである。

確かに、日本人にとっても小さい頃からスーパーヒーローは存在していた。ある人にとっては、ウルトラマンであったり、ある人にとっては、仮面ライダー、もしくはアンパンマンだったであろう。もちろん、そのほかにもたくさんスーパーヒーローは存在する。

そう考えると、Jide Martinは氏がアフリカ発のヒーロ―がいないことに疑問を持つことは不思議ではない。

リリース当初は、100ダウンロードと厳しいスタートではあったが、現在では38000ダウンロードと順調にコミックファンを増やしている。多くの人は一度コミックを読み、その後SNS等でシェアをしてくれるため、自然にユーザーが増えてきているという。

現在のユーザーの割合は、アメリカが40%、ナイジェリアが20%、ヨーロッパが20%、その他各国合計で10%と、ナイジェリア国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパからも支持を集めている。

コミック内に主に西アフリカで信仰されているブードゥー教や、オカルト的要素を取り入れており、アフリカ発のスーパーヒーローとして受け入れられており、同産業は急成長をしている。

現在は、コミック自体は無料で提供しているため、広告や、企業とのパートナーシップによって収益化を図っていくという。最初の収益化事例として、今回の調達の出資元である、ナイジェリアの文房具メーカーとパートナーシップを組み、文房具にスーパーヒーローがデザインされた商品を販売していくとのことだ。

Comic Republicサイト上ではヒーローの紹介もしており、皆アフリカ出身ヒーローである。

すべてがアフリカ出身のヒーロ―で、これから、スーパーヒーローはスーパーマンやバットマンなどのアメコミヒーローだけではないということを証明していくことになるだろう。