画像認識サービスを利用した新たな人物・商品検索サービス「Touchabl」
ナイジェリアのスタートアップであるTouchablは人工知能(AI)を使って人の検索や、写真に触れるだけで写真に写っているアイテムの検索を可能にするアプリを発表した。
Touchablのアプリ上では、アプリのタイムライン上で自分の好きな靴、時計、車などタッチすると詳細な情報を見ることが可能になる。もちろん自分のスマホのアルバム内の写真をタッチすることでも検索をすることは可能だ。
「私たちはこのサービスによって、毎年オンライン上にシェアされている6750億の写真のなかから、ものをどう探すのかという点においてイノベーションを起こすことができると考えています。もともとこのサービスはファッションやライフスタイルに特化して開発したものではありますが、教育や医療の現場でも応用することができるサービスであると捉えています。今後は視覚障害を持った人に対しても、画面をタッチしただけで、必要な情報が得られるようなサービスにしていきたいと考えています。」とCEOのGabriel Eze氏は現地メディアのインタビューに答えた。
2025年までにファッションやライフスタイルに関連する商品のオンライン上での購入は、半数以上が現在のミレニアム世代に支えられることになると言われている。すでに2017年においてもミレニアム世代の約30%はすでにそれらの商品をオンライン上で購入しており、それらの情報収集はSNSで行っている。
「ミレニアム世代のオンライン上での商品の購入を、我々の写真ベースの検索サービスを利用してもらうことで、SNSでのライクやコメントによる指標と比べて、よりユーザーの興味・関心を理解することができるようになると考えています。より多くの人が、我々のサービスを使うことによって、ブランドや、それぞれの商品をどのように訴求し、成約につなげるかといった点で多くの企業とコラボレーションできると考えています。」とGabriel Eze氏は話す。
現在アプリのユーザーは、ナイジェリア、アメリカ、インドからのユーザーで95%を占めている。また、ガーナ、ケニア、ロシア、ドイツ、イタリア、英国といった国でもアプリのダウンロードがされている。現在は、ナイジェリア内でのサービスに焦点を当てており、ナイジェリア発の主要ブランドとの提携の話が進んでいる。またTouchablはナイジェリアだけでなくアメリカや中国の小売業者からも提携の話しが舞い込んでいるとのことだ。