中古車のスーパーマーケット ~WeBuyCars~
実は、ケニア・ウガンダ・タンザニア・南アフリカなどアフリカ大陸の南東側の国では、自動車は左側通行・右ハンドルで日本と同じ。そのため、トヨタ・ホンダ・スバルと日本の中古車が多く使われている。現地の人からも、日本車は品質が高く長持ちすると評判で、日本人だと伝えると"I love TOYOTA, thank you Japan!"と言われることも多い。
JETROのエリアレポートによると、アフリカに流入する自動車は新車よりも中古車が多く、日本からも豊田通商が「豊通オートマート・ケニア」として中古車市場に参入するなど、注目が集まっている分野だ。また、将来的に所得水準が上がった際の新車購入需要を一手に引き受けたいという狙いから、中古車がメインの現在から顧客獲得競争が起こっている。
今回は、南アフリカで中古車売買事業を展開する『WeBuyCars』について紹介する。
Faan・Dirk van der Walt兄弟によって2001年に南アフリカに設立されたWeBuyCarsは、2020年現在国内最大手の中古車売買サービスに成長した。
南アフリカ国内のミッドストリーム、ダーバン、ヨハネスブルグサウス、ポートエリザベス、ケープタウン等に倉庫を持ち、8つの支店から南アフリカ全土にサービスを提供する。
国内全体で150人いるバイヤーが1か月あたり平均6,000台の買い取りを行っており、そのうち45%がリピーターまたは既存顧客からの紹介で、顧客満足度も高水準を維持しているといえる。
会社サイトを通じて簡単に車両を下取りに出すことができ、最短1日で申し込みから下取りまでを終えることができるのが、WeBuyCarsの強みのひとつだ。
シンプルな3つのステップで車を売りに出すことができる。
①オンラインフォームに必要事項を記入。
②1時間以内にメール・SMSにて見積の連絡が来る。見積に納得したら、返信をする。
③実際に業者が車の確認・点検を行い、代金は銀行口座に即時支払われる。
また、同サイトから中古車の購入も可能だ。
現在販売を行っている車両の写真、販売価格、種類、走行距離、ライセンスの取得年など車両の詳細を見ることができる。2020年7月現在、常に3,000車以上のラインナップがある。車両の他にもオートバイやキャラバン、ボート、トレーラーなども購入可能。また、通常の販売に加えて毎週開催のオークションによる販売も行っている。
車の売買以外にも、車両保険やカーファイナンス、生命保険、車の修理などのサービスを取り揃えていて、買って乗って売るという一連の行動が、すべてWeBuyCarsの中で完結できる。
今後の拡大が見込まれる激戦区のアフリカ中古車市場では、車を売る・買うことにどんな付加価値を付けられるかが重要だ。今後も注目したい。
会社名 | WeBuyCars.com |
創立者 | Faan van der Welt氏(南アフリカ)・Dirk van der Walt氏(南アフリカ) |
展開国 | 南アフリカ |
領域 | 中古車市場 |
サービス | 中古の自動車やオートバイなどの売買・その他関連サービスの提供 |
解決する課題 | 中古車売買の複雑かつ面倒なプロセスの解消 |
独自の強み | スピーディでシンプルな買い取りプロセス/販売・保証・買い取りまで一貫したサービス |
調達総額 | 発表なし |
Web(URL) | https://www.webuycars.co.za/ |
連絡先 | 087 057 0000 (カスタマーセンター) |