南アフリカのInsurtechスタートアップ「wiCover」がグローバル展開に向け資金調達を検討中

4月 16, 2018注目スタートアップニュース,フィンテック,プラットフォーム,南アフリカ

南アフリカのinsurtechスタートアップwiCoverは、ユーザーの利用度によってカスタマイズ可能な保険販売プラットフォームを運用している。旅行保険、家財保険、レンタル保険など幅広いレンジの保険サービスをオンライン上で照会、そして入会することができる。

これまで創業者の自己資金で運営されていたwiCoverは、現在、グローバルに拡大するために資金調達を検討している。すでに南アフリカとオーストラリアで事業を展開している。

CEOのNick Evans氏は現地メディアに対して以下のように話している。

「私たちは保険会社ではなく、各保険会社がバリューチェーン全体で世界レベルのサービスを提供できるようにプラットフォーマとして介在しています。我々はユーザーが保険をどれくらい利用しているのか、顧客ベースを増やし、データを蓄積し、それらを分析することで彼らにあった保険を提供することをサポートします。我々のビジョンは、ユーザーが現在のニーズに基づいて保険を選択することができるようにすることです。ユーザーが使いやすいように設計したモバイルアプリとウェブプラットフォームでユーザーの保険ニーズを満たします。」

wiCoverのプラットフォームでは保険購入、保険金請求、事前検査とリスク予防チェック、また、ユーザーとのコミニュケーションなどすべてオンライン上で行うことができる。

既存の保険商品をオンライン上で提供するために、保険会社が当プラットフォーム上にシステムを統合することができる仕組みになっている。また、それらに加えて、コンシェルジュ機能も統合することで、ユーザーの不安をオンライン上で解消することが可能だ。

CEOのNick Evans氏は当サービスのリリースのきっかけについてこう語っている。

「保険に入会するにはコールセンターとの繰り返しの会話、請求書の記入など、面倒くさく、簡単に入会できるような仕組みではありませんでした。ユーザーにもっと寄り添った形で保険サービスを提供できないかと考えた時に、プラットフォーム上で簡単に保険に入会できるサービスを提供することにつながりました。」

wiCoverの収益モデル

wiCoverは様々な方法で収益を得ている。

wiCoverは保険会社に対して、プラットフォーム上にシステムを構築する費用として前払いで料金を徴収している。また、プラットフォームを運営するための年間ライセンス料も徴収する。

さらに、当プラットフォームを利用することでユーザーが増え保険金の徴収料が増えた場合には、徴収した保険金の内、数パーセントを手数料として徴収する。