ウガンダのフィンテックスタートアップAwamoが170万USドルの資金調達
ウガンダのフィンテックスタートアップである、Awamoは2015年8月の55万USドルの資金調達に続き、先日、170万USドルの資金調達を発表した。
今回の調達は、German Investment、Development Corporation、エンジェル投資家らからの資金調達となった。
また、Awamoは今回の調達で、フィンテック業界に知見のあるアドバイザーを獲得したと発表している。また、今回の調達は、開発の強化に使用するという。
フィンテックスタートアップAwamoとは
今回資金調達を行ったAwamoは、銀行やマイクロファイナンスを提供する企業向けに、saasツールを提供するフィンテックスタートアップである。
このツールを使用すれば、すべての取引は可視化され、電子情報としてすべてオンライン上に記録される。また、貸し出したローンの管理、口座の管理を行うことができる。借主の情報の共有も事業者間ですることができるようになるのも特徴である。
さらには、利益管理をするための、レポート機能も搭載しており、貸し出したお金をちゃんと回収できているのかなど、一目で管理することができるのである。
これらのsaasソフトウェアは、PCとアンドロイドスマートフォンの両方に対応しており、スマホがあれば、いつでもどこでも情報にアクセスでき、取引情報を管理することができる。
saasソフトウェアは1オフィス毎の販売になり、ソフトウェアだけであれば、50000ウガンダシリング(約15000円)。生体認証付きのデバイスとセットになったものであれば2000000シリング(約60000円)で販売している。
なぜこのようなSaasツールが必要なのか?
これらのサービスを提供する背景としては、お金の貸し出しサービスを行っている企業はあるが、大口の貸し出しだけではなく、アフリカでは特に、マイクロファイナンスと呼ばれる、少額の貸し出しニーズが高いため、細かい貸し出しが数多く発生する状況がある。
それらの管理を組織化、仕組み化して管理できていない状況があったことから、同サービスを提供するに至ったという。彼らは、それら管理を簡素化することによって、貸出を促進することで、社会的インパクトを与えたいというビジョンを掲げている。
最後に
大口の顧客だけでなく、小口で借り入れを行う個人、会社が多いことから。それらを管理できるというのは大きな価値となる。特に、お金に関わるサービスなので、管理不足によって、回収が遅れた、回収できなかったとなれば、会社にとって大きな損失になりうることは明らかである。
逆に言えば、管理さえ自動化できれば、どれだけ貸し出すお金に余裕があるのか等、今後の資金繰りプランにも使用することができるようになる。
借りる側、貸し出す側、さらには国の発展も促進しうる可能性がある。すべてにおいてウィンウィンなサービスであるなと強く感じる。