ケニアのスタートアップJobsikaz中小企業向けにオンライン求人サービスを提供

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ケニアのスタートアップJobsikazは、中小企業の採用を効率化すべく、オンライン求人プラットフォームサービスを提供している。このサービスによって、採用にかかる時間、費用、手続きを最大70%削減することができる。

Jobsikazは、去年のローンチから現在までで、様々なカテゴリーにわたる有能な候補者のデータベースを保有している。そのため採用担当者はオンライン上で数クリックでショートリストすることができ、最適な候補者を探すことができる。また、候補者を管理するための雇用主向けの評価ツールも提供している。

CEOのソフィー・ムウェール氏は、「何百万人もの求職者と雇用者がいる雇用市場では、ほとんどの中小企業は効率的な募集の知識と資源を備えていないため、適切な人材を採用することが難しい」と話している。

Jobsikazは、潤沢な採用費用がなく、アクセスできる人材と時間が限られている中小企業向けに求人プラットフォームを開発した。

アフリカでの人材マーケット

会社設立のアイデアは、自分が求職者、雇用者だった時の経験、また、求人ウェブサイト運営のマネージャーとして働いていた時の経験によって思いついたとのこと。

「職場では、仲介業者として、雇用主と求職者の両方の要求を満たすことができず、求人市場に明らかに欠陥があるとわかりました。アフリカの企業のおよそ90%は小規模で成長している会社です。彼らは募集スキル、そして時間と予算がありません。彼らの採用プロセスは非効率的であり、結果として時間と予算が削られることになる。これらの蓄積的な影響によって、企業や民間部門の成長が遅れ、失業率が上昇している。」とCEOのソフィー・ムウェール氏は現地メディアに対して話している。

既存の求人サイトは中小企業を潜在的なターゲット市場とみなしておらず、それらは中小企業にとっては全く便利ではないソリューションを提供しているという。多くは大企業の雇用者とそこに入社したい高レベルな人材向けの求人サイトなのだ。

Jobsikazでは、昨年のローンチから1年間で300人以上の採用が決まったという。現在、ケニアの人材市場でJobsikazは23%のシェアを獲得している。

Jobsikazの収益構造は月額課金と、求職者向けの履歴書添削、インタビュー対策などのプレミアムサービスによる課金である。

実際、Jobsikazは去年のローンチから既に利益を上げているが、今後の成長計画を推進するための資金調達の過程にある。すでにケニアのほかにも、ウガンダ、タンザニア、ルワンダで運営されているが、その他の国にも進出を検討している。

また、ソフィー・ムウェール氏は今後の展望についてこう話している。

「私たちは、オンライン上で求職者を管理し、雇用者に、求職者を選別し評価するための適切な評価ツールを提供することで、これを達成しました。私たちは、アフリカ大陸でオンライン求人プラットフォームのアマゾンになることを願っています。」