コートジボワールで物流版UBERの「Kamtar」がリリース

3月 18, 2018注目スタートアップナイジェリア,ニュース,プラットフォーム,物流

2018/3/18
※記事公開当初ナイジェリアと記載しておりましたが、コートジボワールの間違いでした。大変失礼いたしました。

物流会社と商品のサプライヤーは、アフリカではとても苦労している。コートジボワールのスタートアップであるKamtarは彼らが抱える課題を解決するサービスを提供する。

「商品輸送は重要な分野であり、うまくいけば最終消費者への価格設定や国を通じた商品のアクセスにとても良い影響を与える。」とKamtarの共同創業者であるArthur Thuet氏は述べている。

しかし、多くのアフリカ諸国では、物流会社は組織化されておらず、高価であるのにも関わらずサービス品質が低いという。

「驚くべきことは、大規模な需要があることです。なぜなら、道路輸送は、多くのアフリカ諸国の域内貿易で90%ほど利用されている手段なのです。また多くにとってそれらが唯一の方法なのです。とても大きな需要がありますが、サービス品質の高い物流業者を見つけるのはとても難しいのです。実際にサプライヤーと物流業者の間にはそれらをつなぐサービスがありません。それが我々がしようとしていることです。」とArthur Thuet氏は現地メディアに話している。

Kamtarは1月に企業と個人の両方の消費者と物流業者をマッチングするオンライン商品輸送予約プラットフォームの提供を開始した。

ユーザーはウェブサイトを訪問し、必要な輸送業務の詳細を入力し、Kamtarはそれらの情報を元にサイト上に登録されたトラック運転手とユーザーをマッチングする。

マッチング後は、輸送にかかる価格が提示され、輸送完了後に料金が支払われる。インターネットを介して予約を行いたくない方は、電話にて予約を行うこともできる。

一方、ドライバーはドライバー専用のアプリですべての情報を受け取ることができる。ユーザーとのマッチング後は、出発、荷積み、荷下ろしの各ステップでアプリを使用してスタッフと顧客に配送プロセスについて知らせる必要がある。

ユーザーはマップ上でドライバーの進捗状況をトラックすることができ、物理アドレスがほとんど機能していないコートジボワールでは、ユーザーが安心できる機能となっている。

Kamtarは輸送終了時に15%から30%の手数料頂く。ドライバーは、輸送が完了しユーザーからお金を徴収した後に、モバイルマネーを使用してKamtarに手数料分を送金する仕組みだ。

1月のリリースから400人以上のドライバーがプラットフォームに登録されており、定期的に利用しているユーザーも存在しているという。

物流業者にとっては、オンライン上でユーザーとマッチングされることで、新たな事業機会が生まれる。今まで、どこからも連絡がなく、一日中全く稼働せずに終わるといった日々は、サイトの認知度の向上、利用ユーザーの拡大によって少なくなっていくことだろう。

ただし、Kamtarの利用頻度向上の最大のハードルはプラットフォームに登録しているドライバーの識字力とアプリに対する許容が低いことだ。このプラットフォームを活用するには、ドライバーがうまくアプリを使いこなすことが必要となる。

そのため、Kamtarはドライバーの訓練にも力を入れ、サービス認知・利用頻度の拡大に取り組んでいく。