中小企業向けに担保なしでビジネスローン提供を可能にするLidyaが690万米ドルの資金調達
ナイジェリアのフィンテックスタートアップLidyaはOmidyar Networkが率いるシリーズAラウンドで690万米ドルを調達し、サービス拡大、チームの強化に調達資金を使用する。
Lidyaは昨年3月にも125万米ドルの資金を調達している。
今回LidyaはeBay創業者のPierre Omidyar氏によって設立されたシリコンバレー拠点の投資会社Omidyar Networkらより690万米ドルの資金調達を実施した。
新たに、Alitheia Capital、Bamboo Capital Partners、Tekton Venturesが参加し、前回のラウンドでも出資を行っていた既存投資家のAccion Venture LabとNewid Capitalも引き続き今回のラウンドに参加した。
資金調達により、Lidyaは貸出債権の拡大、ナイジェリア内でのサービス拡大、ナイジェリア外新規市場への参入を検討している。
また、金融の専門家、特にデータサイエンティストやエンジニアの採用を行い、チームを強化していく。
Lidyaは2016年にサービス開始し、アフリカの中小企業向けにビジネスローン(事業資金)の貸し出しを行うデジタル金融サービスプラットフォームを運営している。
サービス開始以来、農業、ホスピタリティ、物流、小売、不動産、ヘルスケアといった分野の中小企業に対して、1,500以上のビジネスローンを提供している。
Lidyaは独自のスマートなアルゴリズムを使って中小企業の取引データを分析し信用力を評価することでお金の貸し出しを行っている。
このデータ駆動型のアプローチにより、同社は担保を必要とせずにビジネスローンを提供することを可能にしているのだ。
Lidyaはこのプロセスを通じて経験学習を行い、中小企業に対する製品ポートフォリオを拡大して彼らの総合的なパートナーになるためのデータを集めている。
Omidyar Networkの投資幹部とLidyaの取締役であるAmeya Upadhyay氏は、「柔軟で手頃なビジネスローンへのアクセスは、中小企業セクターにおける成長の鍵を握っている」と現地メディアに対して話している。