台湾系アメリカ人が創業したケニアのプログラミングスクール「Moringa School」
昨今、エンジニア不足が数多くのメディアで報道されている。
経済産業省による調査によると、2020年には、約4.8万人の人手不足が予想されている。
このような状況もあってか、日本ではプログラミングスクールが数多く登場しているのだ。
2018年時点で4400超えのプログラミングスクールがあると言われている。
サブスクでプログラミング学習サービスを提供しているProgateは日本だけでなくインドにも進出し、海外でもプレゼンスを発揮している。
スクール型のプログラミングスクールだと、WEBCAMPを運営していたインフラトップが2018年11月にDMMにバイアウトを行なった。
メガベンチャーであるDMMがこのような買収を行なったことからも、プログラミング学習市場は盛り上がっていることが伺える。
このように乱立している中、どのようにプログラミングスクールを選べばいいのかわからない状態になっており、口コミでプログラミングスクールを比較できるコードランというサービスも登場している。
プログラミングスクール市場が盛り上がっているこそ、プログラミングにまつわるサービスが登場しているのだ。
一方、アフリカはどうだろう。
大きな動きだと、Googleがアフリカ内で、プログラミングを学習したい人の募集を始めた。Googleはプログラミングの学習機会を提供し、そのうち10万人を世界で活躍できるエンジニアに教育すると発表した。
また、米Microsoftも、アフリカ内のスタートアップに投資するBiz4Afrikaのプロジェクトの一貫として、オンライン上でプログラミングを学習することができるサービスを提供している。外資系企業による、サポート色の強いプログラミング学習サービスの展開が多い中で、ケニアで一際異彩を放っているプログラミングスクールがあるので紹介したい。
前置きが長くなってしまったが、今回はケニアのプログラミングスクールである「Moringa School」についてお見知りおき願いたい。
ケニアのプログラミングスクール「Moringa School」
Moringa Schoolは、2014年にケニアでAudrey Cheng氏によって創業されたプログラミングスクールである。
Moringa Schoolはプログラミングの基礎を網羅した総合的なカリキュラムで、世界で活躍できるエンジニアを輩出する。
創業者のAudrey Chengは、Moringa Schoolを創業する前は、アフリカ全土のスタートアップを対象とした投資家として活躍していた。
その際に、スタートアップの創業者からなんども相談されたことが、「優秀なエンジニアはどこで採用できるのか?」だったという。
このことがきっかけで、ケニアでプログラミングスクールを始めることなった。
・設立年: 2014年
・創設者: Audrey Cheng氏
・調達額: –
・領域: プログラミングスクール
・サービス: プログラミング学習サービスの提供
・解決する課題: 優秀な若者は多いが、若くて優秀なエンジニアは少ない。エンジニアが少ないことから、テックベースのサービスが少ない。
2019年現在、Moringa Schoolでは、1860人が受講している。受講者はケニアだけでなく、ルワンダやガーナ、ウガンダ、香港、パキスタンからの受講者もいる。