ケニアで農家とバイヤーをつなぐB2B流通プラットフォームを運営する「Selina Wamucii」

4月 20, 2018注目スタートアップアグリテック,ケニア,ニュース

ケニアのスタートアップSelina Wamuciiは、小規模農家とサプライヤーをつなぐB2Bプラットフォームを運営している。

Selina Wamuciiは、農家から新鮮な農産物を調達し、その地域の販売店や、卸業者に農産物を販売している。

農家は携帯電話でUSSD経由でSelina Wamuciiのプラットフォームにアクセスする。そこで、農産物の種類、農場の場所、収穫(販売)可能日、収穫量などの情報を入力する。それらの情報はすべてプラットフォーム上に集約される。

Selina Wamuciiの共同創業者Gaita Kariuki氏は、以下のように述べている。

「農家とバイヤーの双方に利益が配分される効率的なサプライチェーンチェーンをどのように構築できるかという点で、農家の場所をマッピングするのは有効です。」

2015年6月に設立されたSelina Wamuciiは、農家とバイヤーの両方の問題を解決することができるソリューションを提供したいと考えている。

「買い手側は、高品質の農産物をマーケット価格もしくは、安くで調達する必要があり、農家側は、適正な価格で販売することができ、その場で支払いを行ってもらう必要がある。我々は、農家から適正な価格もしくはそれ以上で購入することができる唯一の会社である。」とGaita Kariuki氏は述べている。

現在プラットフォーム上には3200を超える小規模農家の登録がある。しかし、プラットフォーム上でのオーダーのたった2.4%分のオーダーのみしか対応できていない。需要はあるが、すべてのオーダーを満たす供給を確保できていないのが現状だ。

現在は主に農産物を輸出することで収益を得ている。主な輸出国は中東、ヨーロッパで、アジアへも少しではあるが輸出している。また、輸出だけではなく、現地の市場開拓にも意欲的に取り組んでいる。

現在の農産物の調達先はケニアとコートジボワールで、今後エチオピアからも調達しようと検討している。

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