南アフリカで中古車買い取りサービスを展開するCarzarがスウェーデンのVCより資金調達
南アフリカで、現地の中古車販売の需要の増加に伴い、統計データをベースにして中古車のオンライン買い取りサービスを展開するCarzarはスウェーデンのVCであるVostok New Venturesより、カスタマーエクスペーリエンスの改善、マーケティング強化のために資金調達を実施した。
Carzarに関しては、アフリカの中古車市場をディスラプトするスタートアップ3社まとめでも詳しく紹介しているのでご参照いただきたい。
Vostok New Venturesはライドシェアリング業界でグローバルに成功しているBlaBlaCarや、Gettに投資実績のあるVCで、同業界に知見のあるVCからの資金調達に成功したことになる。Carzarにとってはかなり大きなサポートを得たことになる。
補足だが、BlaBlacarとGettに関して簡単に説明しておくと、これらも同等に自動車関連のサービスを展開しているヨーロッパのスタートアップで、前者BlaBlaCarは、オンライン上で車に乗りたい人と、車を運転している人をマッチングするサービスである。現在地と、目的地を入力すれば、同じくその方向を向かっている一般の運転手が表示される。砕けて言えば、ヒッチハイクのオンラインバージョンで、前もって予約できる分、乗車する人はお金を支払う必要がある。
後者のGettは、オンデマンドでタクシーの配車サービスを提供するスタートアップである。こちらはUberを想像すればわかりやすい。
今回のVostok New Venturesからの資金調達では、同じく自動車業界に関連した上記サービスに投資実績があることから、Carzarにとって大きな知見を得られることは間違いないであろう。
また、南アフリカを拠点に置き、アフリカのテックスタートアップに投資を行うSilvertree Capital、新興市場を中心に投資を行うUKベースの投資家からの調達をしている。今後、マーケティング強化、Carzarチームの強化に協力なサポートが加わったことになる。
Carzarが強みとしているのはテクノロジー、つまり統計データを利用した公平な見積もり価格を出すところにある。今後も、正確なテクノロジーを武器にして南アフリカ全土にサービスの拡大をするために、小さな町にも積極的に進出していくという。
同じマーケットで競合がひしめく中で、協力なサポートを得たCarzarがどのような成長をしていくのだろうか。